旅路-doesn't return-

帰路に立って 考える
ここまで来た旅路を 少し思い出して
思い出した出来事は
少し悲しくて 少し楽しくて

帰路に立って 考える
ここまで来た旅路は 辛く苦しく
思い出した足並みは
歩幅は少しずつ短くなって

  歩いた分だけ俺は生きてきたよ
  もう十分歩いただろう?
  疲れて足を止める俺の意思は
  そんな 軽いものだったのかい?

帰路に立って 考える
本当にここで後悔はしないか?
帰路は俺の存在証明
俺の生きてきたただ一つの旅路

  歩いた分だけ俺は生きてるから
  まだ帰る時ではないと
  振りかえろうと必死で身体を
  動け 動け 勇気を見せろ

 見上げてみれば空は今日も晴れていて
 見下ろせば血のにじむ靴があり
 俺の体を支える脚は
 まだ まだ 歩けると 叫ぶ

  歩いた分だけ俺は生きてるから
  まだ帰る時ではないと
  見えた道のりは道ですらないほどに
  遠く何も見えなくて

  歩いた道のりはまだ短いから
  まだ諦めてやるもんか
  見えない道のりに恐れないように
  一歩 一歩 踏み出そうか

振りかえって 考える
ここまで来た道は 振りかえらない
思い出した出来事も
すべて 俺のポケットにしまいこみ