雨を呼ぶ人

一生自分に言うんだね もっと立派になれって
きっと分かってないんだね 分かるまで言うんだもんね
実情言えてないもんね だって立派じゃないもんね
言ったふりが上手いもんで そうやって生きてきたんだね


 甲斐性なしの僕に何を どんな正論ぶつけてみたって
 身も蓋もない言い訳で 面倒なことから逃げてきた

  雨被って 雨羽織って 雨履いて 歩いてんだ
  どこをどう歩いても 水たまりが出来るんだ


みっともない自分だぜ 鏡にも映るんだぜ
涙のあとも上手く隠せず みんなに心配かけている
言葉を待っているんだぜ 上辺でも嬉しいんだぜ
自分に甘えてばっかりだ 非常に残念な類だ


 こんながきの僕が何を どんな何を伝えてみたって
 何説教食わせやがんだ って言われてもしゃあないやね

  雨浴びて 雨泳いで 雨食べて 雨呼ぶんだ
  どこをどう歩けよと 教えてほしいわけがない


   死なないしさ 笑わんしさ 泣かないしさ くだらないしさ
   いくらでも降れよ 雨
   いくらでも泣けよ 嗚呼


  雨殴って 雨蹴って 駄目じゃないぜ 違わないぜ
  どこをどう歩こうが 俺の勝手だってんだよ

  雨になって 雨に泣いて 笑ってみても 晴れた雨
  どこをどう歩いても 水たまりに笑われんだ

  水たまりと笑うんだ