ASCAT
それなりに好きなもの食べて それなりに過ごしてる
誰のタメにや何のタメにを 隠しながらでも見せながら
君はなにが好きだろう それになりたい自分がいて
僕はそれになれていたかな ああ なれるのかな
君に嫌われたくないな 見捨てられたくもない
必要ないなんて 思われたくないんだ
いっその事いらないって 言ってくれた方がいい
嫌いだし会いたくないって 面白くない
いっその事言ってくれ 言って欲しいんだよ
傷つけて欲しいのは 傷つきたくないから
猫に会えないって泣く 君が本当に綺麗で
余計に自分を責めてしまう なんだか、ごめんって
言えない言葉の塊が 少しずつ砕けていって
それを煙草に混ぜたなら とても苦い味がした
君を好きでいたいんだ 言えないも言えない
僕は今日も明日も 僕を殺している
いっその事君のいない 世界を歩きたい
こんな苦しい心臓を 持たないでいたい
いっその事目一杯 嫌いだって言ってくれ
叶わない涙なら 乾いてしまえばいい
僕は彼のように甘えない
僕は彼のように鳴けもしない
僕は彼のように爪もたてない
僕は彼のように愛されないから
いっその事いらないって 言ってくれた方がいい
嫌いだし大嫌いだし 会いたくもない
いっその事言ってくれよ 僕を傷つけて
君はまだ言わないでいてくれている
それにまだ縋っている僕がいる
暗闇と蒼い雨の音
その日暮しでのんべんだらりと生活続け息してた
僕は何度も嘔吐をして気味悪い人生を怠惰した
焦って物掴もうとしてそれでも何も手に入れられず
やっとの思いで手にしたのは疲れたライターと濡れた煙草
銀色になり損ねた灰色そいつに似てる僕の姿
鏡の向こうで嫌に怖い作り笑いを繕っても
何も大丈夫じゃないよ 大丈夫が口癖で
誰かに心配されても 頷くや首振るだけの脳
どれだけ安心させても 心配そうにされるだけ
その嘘の顔を向けるなよ 暗闇と蒼い雨の音
たまに出かけて出会う人々の小さな声が耳につく
噂話や悪口などにも聞こえてまったく心地悪い
これだから人間は嫌だ何が友だ何が愛だって
虚ろな眼をした面構えでコンビニから帰る途中
誰かを待っているのだろうきっと温かすぎる掌を
甘えてばかりの屈辱を俺はきっと待っているのだろう
何も大丈夫じゃないよ 大丈夫は口だけで
誰とも会いたくはないよ 会いたいのは心だけ
無理に心配してくれるなよ どうせどうでもいいんだろう
笑ってくれて構わないよ 暗闇と蒼い雨の音
怠惰に灰色作り笑い
頷き安心蒼い雨
悪口虚ろに甘い屈辱
口だけの心蒼い音
何も大丈夫じゃないよ 大丈夫は口癖で
誰かに心配されても 頷いて笑う振りをして
何も大丈夫じゃないよ 大丈夫を押し付けて
殺した心くらいなら 誰だって持っているだろう
「俺はあくまで普通だよ 大丈夫だし平気だよ
そんなのどうでもいいしさ またあの話を続けよう」
味方
初めは君と二人
暗い部屋の中で
優しい唄声を何度でも
聞いていたの
明るい部屋に出たら
ぼやけた世界の中で
苦しくなって息ができないよ
やっと泣けた
知らない顔と 知らない天井
初めてだけれど 君と判ったよ
暖かな声も 触れたその手には
僕の一番最初が詰まってたから
眩しい光も 柔らかな色々が
僕の事 包んでいた
三人になりました
力強い人でした
時々怖くもあったけど
優しかった
沢山になりました
しわくちゃな人でした
僕の事を優しく守ってくれた
笑ってました
思えばいつも あなた方が
僕の周り 一人ではなかったね
暖かな色も 触れれば熱くて
怒りつつ優しく冷ましてくれた
冷たかった風に 飛ばされそうになっても
僕の手を 握ってくれた
色んな人に会ったよ
君も元気でいるかい?
こっちはまだ少し暑いけど
そこはどうだい?
僕の言葉をくれる人
僕と唄ってくれる人
僕と一緒に生きてくれる人
それがなによりうれしくて
心配いらないよ
暖かな声も 広い世界では
遠くてどうしても聞けないけど
この唄がどうか 君の目印に
なってくれるととてもうれしい
暖かな声も 眩しい光も
貰った物返して行きたいから
僕の心から 伝えたい想いが
届くといいなあ
届くといいなあ どうか君に
淡々
重ねた時間 淡々とそう 行き続けた結果に 愛は無い
使った時間 簡単じゃない 見てきた世界には 感じない
掴んだ未来 栄光じゃない まだ光ってくれる 兆しはない
制限時間に プラスはない 続いてくマイナス 慈悲は無い
完全な命 なんてない 見てみないふりして 省みない
惨憺たる 結果論外 不安煽るだけに 相違ない
呟いた言葉に 害は無い 見える世界にしか 興味ない
聖なる心に 悪は無い ただそんな心は 持ってない
淡々と生きて そして知った 世界はきっと素晴らしいんだ
でもそれは会えた世界にない 人の人が混じるシンドロームを
下弦の月が不穏を背負う 冷たい風が頬を撫ぜていて
綺麗な歌は歌えないと ギターの弦を爪弾いて泣く
煙草の煙など 宙に舞う 難しいことばっか 考える
意味の無い 言葉に用は無い 意味のある歌しか 愛せない
煙草の煙から 喉を唄う 難しいことなど 分からない
意味の無い 命に用は無い 意味のある愛しか 信じない
淡々と生きて そして死んだ あいつはちゃんと素晴らしかった
でも彼も会えない世界はあった 俺にも会いたい世界はあるんだ
下弦の月が不気味に歌う 響かせる唄を唄ってたいんだ
綺麗な歌じゃあないけれど ギターの弦は確かに歌う
重ねた時間 簡単じゃない まだ光ってくれる 慈悲は無い
使った時間 栄光じゃない 続いてくマイナス 哀は無い
掴んだ未来 プラスはない 生き続けた結果に 感じない
制限時間に 淡々とそう 見てきた世界には 兆しは無い
あなたに歌える歌を今
悲しみの夢は終わらないけど 8月はすぐに過ぎていく
歌いたい歌はまだあるんだ 歌えない歌もまだあるんだ
下弦の月に叫んで歌う いつかあなたにうたえるように
あなたに届くように 思いをこめるように
綺麗な歌を歌ってやる ギターの弦で確かに歌う
キャンドル
地面は思いの他 暗くてデコボコしてんだ
とてもじゃなく歩きにくいが 全く進めないわけじゃない
灯りも欲しいところだが 今はキャンドル片手に一つ
いつ無くなってしまうかは 解らないが仕方ないさ
買ったばかりの靴に 小さな石が入り込んで
穴が空いちゃってそれは 悔やんでも悔やみきれないんだ
それでも進むよ 立ち止まってる場合じゃない
出口へ進むよ 入り口はもう見えないんだ
吹き抜けた遠い彼方 切り取られた空が見えるんだ
とてもじゃなく登れないが とりあえず太陽は見えた
キャンドルを一旦消して ちょっと休憩しちゃおう
お腹も減ったところで 非常食すら食べちゃおう
泣いてばかりいられない 小さな笑顔でもいいんだ
穴が空いちゃわないように さあまたしっかり歩こうか
それでも進むよ 立ち止まってる場合じゃない
出口はどこだろう ちゃんとあるはずなんだ
負けるわけにはいかないんだ
ここで死ぬわけにはいかない
会いたい人とその笑顔とそれを抱きしめる事と
負けるわけにはいかないんだ
それ以上に大切なものも
外に置いてきちゃったんだぜ
取りに戻りに行かなきゃあな
いつでも進むよ 何度だって死を覚悟して
それでも進むよ 死んでいいやなんて思えない
迷っても迷っても 諦めの息なんて吐かない
それでも進むよ 僕には光が見えるんだ
臆の心は鳥すら食らう
自分の思いを自分なりに 考えて悩んで言葉にして
それでも上手くは伝えられず 誰かに曲がって突き刺さって
そういう言葉の刃が抉った その心は僕が傷つけたのか
違いやしないが不本意な結果 ごめんの声すらもう届かない
遅かれ早かれ ぶつかった僕ら どうせ上手くはいかなかったのさ
好きとか嫌いとか そんなじゃなく 違ってたんだ 僕と君は
痛いの 痛いの 飛んで行け 遠くまで
誰にも見つからない所まで
痛くて 辛くて 飛んで行きたくて
本音も嘘すらも 見えなくなるまで
喧嘩はなるべくしなくていい どちらもそれなりに辛くなるから
強がるふりだってしたくないし かと言って泣くのも格好悪いし
プライドだ自信だ馬鹿じゃないか 所詮わがままに生きているだけ
流されて生きたくはないだなんて 流行りに流され生きているだけ
正しさの過ちに 気付けないまま あとどれだけ命削るつもりだ
好きでも嫌いでも いいからさ 放っといてくれよ 僕の事は
指きり 拳万 嘘を吐くな 必ず
約束と後悔は常に同じ位置
期待と 裏切りに それは似通ってて
それが怖くなった 自分 独りがいる
偶然の 吐息の 矛先は 自分
その意味の その意思を 持っている自分
でも
その影を 痛みを 持っているのは
自分だけじゃない 君だけじゃない
痛いの 痛いの 飛んで行け 遠くまで
誰にも見つからない所まで
涙も この声も 聞かなくていい
どうせまた臆病を 作るだけ
歌えば 叫べば 飛んで行く どこまでも
曖昧な愚痴程誰の耳にでも
笑うな 嘆くな 嘆いても泣くな
どうかその臆病を 壊してくれ 嗚呼
一足す一足す一
幸せはそう遠くはない きっと夢見心地で待ってんだ
俺の行く先契機として しれっとバス停で本を読んで
不幸すら一斉の声って じっと俺の首狙ってんのさ
自由など許しゃしねえぜ なんて目をして粋がってんのさ
どうぞ 好きにすればいい 転んだってどうせ俺のせいさ
そうだ 笑っちまえば こっちのもんだ 何だってそうだ
一足す一足す一は三 決して二でも四でもありゃしない
俺に不幸を足したとして そいつは俺から減ったもんじゃない
嗚呼 ご自由に 嗚呼 ご自由に 嗚呼 ご自由に
舌打ちの合図聞き取って カラスがゴミ袋つつき出した
生ゴミの腐臭俺に似て 思わず嗚咽を漏らしちまった
生憎体調不良にて 当日のバイトキャンセルにして
つまり自分勝手な行動だ 笑うも怒るも泣くも殴るも
どうぞ 好きにすればいい 開き直ってなんぼの世界だ
どうだ こんな俺だ それでも俺を 見てくれんのか
一足す一足す一は三 持論売っ払ったって増えるだけ
精々足掻いてみるがいい 俺が醜く朽ち果て行くまで
安寧及び不穏の和 それが十二分に満ち行くまで
一足す一足す一は三 減退すら荷物になっていく
不幸は積み重なって 俺の今になっていく
幸せも重なり合って 俺の今になっていく
足していく 足していく 足していく 足していく
足していく 足していく 足していく 足していく
一足す一足す一は三 三足す一足す一は五
五足す一足す一は七 七足す一足す一は九
九足す一足す一は十一 命を数えろ
一足す一足す一は三 手に入れるべき一を手に入れろ
一足す一足す一は三 つまらねえ一だって確かな一
生命及びその終わり そしてその先の和で以って
俺の一足す一を終えるとし それを幸せの一字に顕そう