Deadend Story

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人工衛星は星を見て 輪を描いて夢を見た
叶えたい夢を叶えた 宇宙飛行士は笑った
拍手喝采のステーション 満面の笑みと抱き合った涙
叶えようと握手を重ねた 何度も何度も

場所は一軒の屋根の下 テレビを見る少年少女
二人は喧嘩をして奪い合う おもちゃとテレビのリモコン
常に泣き笑いを繰り返しては すぐに仲直りして笑い合い
それを眺める母親の顔は 優しく笑ってみせた

 常に夢と言う世界観は誰の周りにも落ちていて
 それは幸せにも似ていては不幸にも似ていた
 きらきらと光っているそれは人を救い得る不可視現象
 勿論の事それは容易には手に入れがたい物だが

  息詰らずに生き抜けたならきっと楽な人生であっただろう
  でもそれでは夢という物はあまりにも安価すぎて
  行き詰らずに生き続けては誰も願いなど叶えずにいて
  大きな壁が幾重にもあるこの世界は素晴らしく 輝いている


星は星の中にも煌いて 誰しもの憧れにもなった
アーティスト、モデル、あるいは俳優。頑張ればなれそうなもの
俺には持ち得ないセンスのような 天が恵んでくれたような
それが無けりゃ駄目なんだきっと 諦めも早く済む

絵本の世界だったら俺だって 夢を最後に叶えて
ハッピーエンドの物語で 裏表紙に描かれて
王様の賞賛を浴びて 拍手喝采の舞台上
それが今はこんな事うたって 嘆いて泣いているだけ

   君は今どんな気持ちだ どんな気持ちで これを聴いてる
   「俺には関係ないや」だとか 「俺は既に夢を叶えた」とか
   そんな言葉は訊きたくない 君の自己満足だろう
   叶えようと握手を重ねよう 何度も何度も

  行き過ぎるには距離は短くてどれも目ぼしい目標だが
  でもそれでも夢という物はあまりにも眩しすぎて
  意味探してちゃ生きにくすぎていつも焦燥に駆られてしまう
  小さな壁を幾多(いくた)も越えてこの世界で生きていく いつまでも
  

夢は叶えれば叶える程 人生は素晴らしくなると言う
場所は一軒の屋根の下 テレビの前で踊る少女
場所は一軒の屋根の下 テレビの前で歌う少年
場所は一軒の屋根の上 アクビと毛繕いの猫

グリーンティーのカップアイス

おいしそうに思えた グリーンティーカップアイス
家に帰ったら食べよう わくわくしながら帰るよ

家に着いて部屋を見る あれこんなに散らかってたっけ
早く片付けなきゃあな あの人が家に来るから

 買ったこと忘れられた カップアイスが僕を見る
 僕はそれを忘れたまま そそくさとお片付け

  君を待って 僕は忘れて 小さな事 大きな事
  天秤に乗った 軽いそれは きっといつか大きくなる


あの人がようやく来た 柔らかいクッション敷いて
今お茶を出すからと にやにやしながら用意するよ

あれなんだっけ何かを 忘れてるようななんだっけ
はっと気付いてバッグの中 溶けきってしまったカップアイス

 買ったことを忘れられた カップアイスを僕は見る
 僕は頭を抱えたまま 泣きそうにお片付け

  君を待って 僕は忘れた 大きくなってしまった事
  天秤に置いた はずの事 置いたことを忘れた事

   軽い事 重い事 積み重なった大事な事
   忘れないで 小さい事 それでもいつか大事な事

  君を待って 僕は忘れる 今君と一緒にいる事を
  天秤に乗せて 忘れないで きっといつか大きくなる

  些細な事の大事な事

僕から君へ贈る感謝を込めた最初で最後のレター

気持ち 伝えたいけど届かない
気難しい僕の代わりに君は
僕の気持ち 伝えやすい形に
してくれた

君が込めた気持ちを
僕がメロディにするよ
本当は伝えたい気持ち
あなたにもいっぱいあるけど

僕から君へ贈る感謝を込めたつたない最初で最後のレター
君へ 心へ 届くといいな
ありがとうなんて月並みな
言葉じゃ伝えきれないぐらい
感謝をしてるよ


君はいつも僕を助けてくれて
気落ちしやすい僕を慰めては
僕に元気を みんなに元気を
与えてくれた

君にもらったやさしさを
僕がメロディに乗せるよ
本当に伝えたい気持ち
いくらでも歌うよ

僕から君へ贈る感謝を詰めた下手な最初で最後のレター
君へ みんなへ 届くといいな
ありがとうなんて言葉は
君と僕には必要だったかい?
なあ、相棒?


僕から君へ贈る感謝を込めたつたない最初で最後のレター
僕の 想い 届いてくれ
ありがとうなんて月並みな
言葉じゃ伝えられないさ
これからもよろしく!

スターゲイザー

マウナケアの麓から 綺麗な星を見た
ここからでも見えないところに君はいる

アンドロメダよりも先の方 まだ届いていない光の向こう

君に叫んだ私の声は 光より遅くて
130億光年より遠い 君には到底届かなくて

 秒速30万キロでも ここには届かない
 宇宙そらはさらに大きくなるから 距離は 遠くなる

  スターゲイザー でも、見えないよ
  スターゲイザー でも 見れないんだ
  スターゲイザー

君は冷凍され 時を止めて 
長い時を 短く進んでゆく

君が若くても 私はおばあちゃんで
それでも 見えないって判っていても

  スターゲイザー やっぱ、見えないよ
  スターゲイザー また 夜を待つ
  スターゲイザー 明日あすは見えるかもな
  スターゲイザー ・・・見えるのかな

   だってそんな 遠いところなんだよ?
   待っていたって 見えるはずないじゃん
   聞いてでも聞いて 君がいけるなら
   私だって 見るくらい 聞くくらい 叫ぶくらい・・・
   届いてよ

元素から出来てる 私だから
星に還っても それは私だよね?

アンドロメダよりも先の方 ずっと向こうの方
私は ずっと待ってるからね
だって 私は

  スターゲイザー 君を待ってるよ
  スターゲイザー 君に出会えるよ
  スターゲイザー 君に伝えられるよ
  スターゲイザー 君に・・・
  スターゲイザー

ももたんのうた

そうね 例えば あなたがずっとそばにいてくれたら
もうね あたしは そこでずぅっと眠っていたいの
それとね 例えば あたしがちょっと隠れてみたりしたら
あのね すぐにすぐに あたしを見つけて欲しいの

あなたの好きなピンクの ワンピに着替えたけど
 あなたの好きなあたしに なれてない……かなぁ??

  あたしはまだまだ こどもだけど
  あなたのことが だいすきだよ
  これだけあなたを 抱きしめても

  ひとつになれないの? ひとつになりたいの!


今日ね 例えば あなたの好きなハンバーグを作ったら
おいしくても そうじゃなくっても 撫でてほしいの

 あなたの好きなあたしに いつもなってたいから
 あなたの愛や言葉で 包み込んでほしいの
 
  これからあたしは おとなになって
  あなたのおよめさんに なるんだ
  これだけあなたを 愛するから
  
  ひとつになれるでしょ? ねぇ、頷いてよ!


   桃色の天然水 片思いの天然水
   あたしの天然水 あなたに天然水


 あなたの好きなひとが あたしじゃないなんて
 そんなのいやだよ いやなんだからね!

  いつしかふたりで おとなになって
  ふたりでしあわせに なるんだ
  あなたの抱きしめた 愛だけで
  
  ひとつになれるの。 ひとつになろうね。

preface〜まえがき〜 / Postscript〜あとがき〜

preface〜まえがき〜

そうかい
判ってんなら、いいよ
君が判ってるなら、止めないよ
僕にそんな権利はない
むしろうれしいばかりさ

さあ君も歌おう
ほら声を合わせて
下手だっていい
俺も下手さ

たのしけりゃいいさ



Postscript〜あとがき〜

はじめに 言っておく事がある
ここがどこだか知ってるの?
思わず目を背けたり
気分を 悪くするかもよ?

でも僕は歌うよ
君に関係なく
下手だっていい
気持ちが届くのなら

ああ僕は叫ぶよ
心をこめて
下手だろう?なあ
でも気持ちいいんだ

たのしけりゃいいさ

嘘尽き歌謳い

せわしなく泣き続ける 蝉の声が
僕の事を 笑ってるようで

しゃがみ込み耳をふさいで 目をギュッと瞑って
あの時の泣き声を思い出してた

 所詮他人事です 他人ひとに起きたことです
 僕じゃなくてよかったって笑ってるだけ

  全部 それでも 僕にくれた言葉
  「涙拭いてよ」 「ここにいるから」
  僕に 僕に 伝えてくれたね
  涙拭くから だからちゃんと前を向くよ


たぶんそれは君の本音で 正直な言葉
後で変わっても 正直な本音

それに斜めで見て即反論 「君は嘘つきだ」
正しくて正しくない僕も 嘘つきだ

 だけど僕には 良心ではなくて
 君を正そうとしてる 僕は思想リプレッサー
 僕はそんな気はなくて ただ認めてほしくて
 二人はただ判りたかっただけなのに

  全部 それでも 僕にくれた言葉
  「綺麗ごとだ」 「嫌気がさした」
  僕の 手から 溢れすぎたんだ
  涙もでないよ 僕が悪かっただけさ


せわしなく泣き続ける 蝉の声が
夕暮れ日暮らしの色に 変わったね

あれから色々なにも 考えられてないよ
だから 僕は
君のために 歌ってるんだ

  ほらね 嘘だ また嘘を歌った
  「貴方に私に届くように」
  僕は 僕は 自分自身の為に
  歌を歌う 嘘を謳う 嘘が尽きても
  あなたの為に……