家出少女の考え事
ごめんねという言葉くらい 残してくれば良かったな
何も考えず何も持たずに 私は家出少女になった
ある日突然喧嘩をした どっちが悪いかとかそんなんじゃなく
つまらない理由抱え込んでた 誰にも言えず悩んでたんだ
ひとりぼっちを望んでいた 誰にも何も言われたくはない
私は私 たった一人の ほかでもない 私なんだ
自己正当化 そればっか
自己正当化 そればっかだよ
そういやお腹も減ってきたな ちょっとのお金なら持ってきたけど
いつまでこんな風に生きてれるかな いつまでこんな場所にいられるのかな
そうだあいつならあいつだったなら 私の事笑ってくれるかな
居候でもいいからって言えるかな 問題は強がりで嘘つきな私
ひとりぼっちが怖かった 誰かに救われたくもなった
私は誰 誰でもなくて 誰かに呼ばれ 私になった
家出少女は考えた 家出したような少女の思い
自分を忘れたくなっては 誰かのせいにしていたんだ
傷付けたくない 傷付きたくない
自分勝手で 自分本位だ
それでもいいかな それでいいかな
灯りのついたあいつの家 その玄関のチャイムを鳴らす
あいつの声が聞こえた瞬間 私は泣いた 涙を流して
ドアが開いた時笑った顔で 「そんなこったろうと思った」だなんて
私の涙を拭ってくれた 子をあやすようなふざけた顔で
ひとりぼっちが怖かった 誰かに呼んでもらいたかった
私は私 たった独りで 何を馬鹿なこと 考えていたんだ
ひとりぼっちが怖かったんだ 誰かに救われたかったんだ
私は私 誰でもなくて 私の望んだ 私になった
自己正当化 そればっか
自己正当化 そればっかだよ